


日産キューブに、175/65R15 84H A580 を取り付けました。
このタイヤ、あるタイヤの復刻版なのですが、これがなかなかの優れもの。
ゴム質は時代の進化と共に変更されていますが、組成構成を見ると
サイドウォール:ポリエステル1
トレッド:ポリエステル1+スチール2」
高い操縦安定性と低燃費性能を融合したグランドツーリングタイヤ「BlueEarth-GT」と同じ。
この商品は「価格」だけに注目が集まりがちですが、細かい部分をみていくと
スピードレンジが「HまたはV」となっていてと地味〜にいいタイヤです。
一般的な「175/65R15」のタイヤであれば、スピード表記が「S」で、「エコス ES31」や「ブルーアース AE-01F」も同様です。
ですが、「A580」は違います!
一般的には、スピードレンジの「S」と「H」って何が違うのかわからない方も多いと思います。気にしたこともないと言う方もいらっしゃると思います。
簡単に言えば、どのくらい早いスピードで巡行可能かを表していて
「S」が180㎞/h
「H」が210㎞/h
国内の道路で最も制限速度が速い場所でも東名高速道路の120kmです。
「210㎞/hなんか出ないし、出さないから大丈夫!」というお客様もいらっしゃいます。
その考えでタイヤを選択すると、速度記号「L」でOKになりますが、実際にSUV以外の一般乗用車用のタイヤで「L」のタイヤは販売されておりません。
その理由は・・・
速度記号を決定する規定の条件が一般環境下ではありえないものだからです。
想像してください、一般的な高速道路で、ゆがみのない真っ直ぐで平坦な舗装道路となる場所がありますでしょうか?
そのような条件をもとに走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号となっているので、普通自動車のタイヤは「S」180km以上の表記が一般的となってます。
ちなみに、「S」と「H」の違いはスチールベルトの数にあり、「S」は接地面のスチールベルトが1枚なので安定性に乏しく、タイヤのショルダー(端)部分が減りが早かったりします。(下の図で③の部分)
それに対して、「H」はスチールベルトが2枚、さらに両端が折り曲げられて2枚目のスチールベルトを包み込むような構造になっていますので、高速での安定性も高く、ショルダー部の減りに関しても違いが出てきます。
「A580」是非試してみてください。
速度記号について
速度記号 | 最高速度(km/h) |
---|---|
L | 120 |
Q | 160 |
R | 170 |
S | 180 |
H | 210 |
V | 240 |
W | 270 |
Y | 300 |
ZR※1 | 240km/h超 |
(Y)※2 | 300km/h超 |
速度記号は、規定の条件下でそのタイヤが走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号です。
※最高速度とは、そのタイヤを装着した時、自動車が平坦な舗装道路において、出すことができる最高の速度をいいます。
※1 ZRは速度カテゴリーです。
※2 最高速度300km/h超の場合は、速度カテゴリー「ZR」に加えてロードインデックス及び速度記号Yを括弧書きにて表示する。
例)245/40ZR19(94Y
光輪タイヤ株式会社では、タイヤの無料点検を実施しております。
- 空気圧のチェック
- 隠れパンクの有無
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お立ち寄りいただければ、お役に立てることも多いかと思います。
また、おいでください。
安全運転でいってらっしゃいませ。
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